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書名 日本中世史像の再検討
著者名 網野善彦・石井進・上横手雅敬・大隅和雄・勝俣鎭夫
出版社・出版年 山川出版社・1988年
内容・目次  はしがき
 1.中世の時期区分をめぐって
  ―南北朝の動乱と後醍醐天皇―網野善彦
  はじめに
  1.時代区分上の問題点
  2.南北朝の動乱と社会・文化の転換
  3.後醍醐天皇と文観・伊賀兼光
  4.異形の僧正・異形の天皇
  5.天皇制の危機と後醍醐
  むすび

 2.鎌倉時代政治史像の再検討―上横手雅敬
  はじめに
  1.鎌倉時代政治史のあり方
  2.鎌倉幕府や武士の捉え方について
  3.東国国家(政権)論をめぐって

 3.中世の荘園と村―石井進
  はじめに
  1.荘園制の成立
  2.荘園村落の実態―島津入来院
  3.荘園村落の実態―沼田荘
  4.荘園村落の実態―新見荘

 4.中世から近世へ
  ―聖から俗への転換―勝俣鎭夫
  はじめに
  1.さんせう大夫の世界
  2.市空間と機能
  3.楽市場と楽市令

 5.中世の文化をめぐって
  ―日本史教育の中で―大隅和雄
  はじめに
  1.教科書の中の文化史
  2.文化史の説明の仕方
  3.中世文化の全体像
  4.文化の推移をめぐって

解説  この本は1986年に札幌で開かれた「第10回北海道高等学校日本史教育研究会」の講演記録をもとに編まれている。
 高等学校の日本史の教員の研究会での講演のため、各論題においてどの論者も教科書に書かれている歴史がいかに誤っているかということを中心に置いて最新の研究成果をもとに論じているため、「教科書的歴史理解」を点検するには最適の書である。
値段 1500円

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