泣く子と地頭・・・関連書籍集
書名 日本社会の歴史(中)
著者名 網野善彦
出版社・出版年 岩波書店(新書)・1997年
内容・目次  第6章 古代日本国の変質と地域勢力の胎動
   第1節 寛平・延喜の国制改革
   第2節 東国国家の樹立と「海賊」の瀬戸内海支配
         ―天慶の乱―
   第3節 十世紀の社会と政治
   第4節 地域社会の活発化と十一世紀中葉の国制改革
   第5節 十一世紀後半〜十二世紀前半の社会と政治
 第7章 東国王権の出現と王朝文化の変貌
   第1節 十二世紀後半の社会と政治
   第2節 東国の王権―鎌倉幕府の樹立
   第3節 東国・西国戦争―東国王権の確立
   第4節 十三世紀の社会と文化
 第8章 東西の王権の併存と葛藤
   第1節 協調する東西の王権
   第2節 モンゴル襲来と十三世紀後半の社会
   第3節 十三世紀後半〜十四世紀前半の社会
   第4節 東国「国家」の崩壊
解説  網野善彦氏の日本通史の第2巻。中世の前半期について詳述したもの。氏の専門外の古代史を記述した第1巻と違って(1巻は古代史学会の定説に無批判に依拠している)、専門の中世史に入ると舌鋒は鋭く、従来の教科書的中世史観を随所で打ち破っている。
 氏は中世を王朝国家としての都の朝廷を頂点とした西国国家と東国を基盤として「武士」の政権としての東国国家の対立と協調の歴史として捉えている。
 この観点からの中世前期の通史として本書は編まれている。
値段 640円

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