年貢さえすませば・・・・・・F 文武・弓馬の道


教師:では今日は(フリップを貼りながら)、江戸時代に入ります。

生徒:「何?。ぶんぶ・きゅうばのみちって?。」

教師:あれ?。誰も知らない?。・・・江戸時代に武士の生き方を示した言葉なんだけどな?。

生徒:「?・・・・・・・」

教師:まあ、これについては後でやろう。今日は最初にノートの最初の問題、江戸時代の始まりについての年表を、教科書も参考にしながらやってみましょう。問いの@・Aは復習。B以後は、教科書の118ページの江戸幕府の成立の所を読んでみよう。

【江戸幕府成立まで】

1585〜87年:秀吉が惣無事令を出し、大名の【@】を禁止。
1588年:秀吉が【A】を出し、百姓から武器を取り上げる。
      ※以後あらゆる【@】は秀吉の裁判にて決める
1598年:秀吉死す
1600年:諸大名が【B】で戦う
1603年:この戦いに勝った家康が将軍になり、江戸に【C】を開く
1615年:家康が大阪で豊臣氏を滅ぼし、【D】を統一する

(各自資料を見て、年表を完成する)

教師:じゃあ、いいかな。・・・・・・では答えあわせをしながら、江戸時代の始まりの意味について考えて行こう。・・では@。秀吉は何を禁止したの?。

生徒:「戦争!!」「争い!!!」

生徒:「どっちでも同じじゃないか?。」

生徒:「ちがうよ。次のAの後の※を見てみろよ。百姓から武器を取り上げて百姓にも@をさせないんだろ!」(なるほど!!)

生徒:「じゃあ、争いだね」

教師:そう。その方が良いね。・・・ではAは?。

生徒:「刀狩!!!」「刀狩令!!」

教師:うん。刀狩令がいいね。刀狩をするという命令。・・・要するに秀吉は、大名に対する惣無事令と百姓にたいする刀狩令とで、世の中全ての争いを禁止し、以後争いは裁判で決着をつけることを決めたんだ。

生徒:「国土安全だ!」「万民かいらくだよ!!」(笑い!!)

教師:万民げらく(快楽)だね。・・・でそのあと、秀吉の死後、諸大名がBで争ったんだね。どこ?。

生徒:「関が原!!」

生徒:「質問!!!。」

教師:はい。□□くん。何ですか?。

生徒:「はい。争いが禁止されたのに、何でまた大名が戦争をするんですか?。」

生徒:「そんなの簡単じゃないの。」

教師:はい。@@さん。どうぞ。

生徒:「はい。大名たちの争いを力で押さえつけてやめさせた秀吉が死んだのだから、また争いが起こるのは当たり前でしょ。」

生徒:「大名だって、争いのない世の中を望んだんじゃないのか?。」

生徒:「大名なんて領地をたくさん欲しいんだから、戦争したいのあたりまえじゃない。」

生徒:「でもそれじゃまた戦国時代にもどってしまうぜ!」

生徒:「はい。意見があります!」

教師:はい。##くん。どうぞ。

生徒:「はい。この関が原の戦いは、秀吉が死んだ後、誰が全国を治めるかの争いで、秀吉の代わりの親分を決める争いだから、これで戦国時代に戻るわけではないと思います。」

生徒:「結果はそうだと思うけど、参加した大名の中には、戦国時代に戻ったほうがいいと思って参加したのもいたんじゃない?。どう。先生。」

教師:そうだね。それはないとは言えないね。現に関が原で家康が勝った理由は、豊臣方の大名たちに味方したら領地を増やすって約束をしたので、家康に味方した大名が多かったって事情もあるからね。・・・そして12年後にまた大阪で戦うのは、関が原の負け戦で領地を削られたり取られた大名たちが、豊臣氏を頭にして、もう一度戦ったという事情もあったからね。・・・武士、大名にとって領地は命と同じ位大事だし、増やすことも大事だから、争いを起こして領地を増やしたいと言う気持ちはあったと思うよ。

生徒:「ほら!!。大名は争いをしたいんだよ。」「でもそれじゃ、戦国時代に戻っちゃうよ!!」「やだよ。そんなの。」

教師:うん。ここは問題だね。・・・・これはあとの問いにも関係するから一応おしまいにして、先に進もう。・・・・ではCは?。

生徒:「江戸幕府!!」「幕府!!」

教師:うん。どちらでも良いね。・・ではDは?。

生徒:「日本!!」「全国!!!」

教師:うん。どちらも意味は同じだね。・・・・・ということで、1615年に日本また再び統一されたわけです。まあここからあとが江戸時代と呼んでいいと思います。

教師:じゃあ、最初にノートの問題を考えてみよう。「江戸時代の諸身分の中で幕府の厳しい監視・統制を受けたのはどの身分だろう」。

生徒:「簡単だよ!」

生徒:「どんな身分があったの?。」

生徒:「士農工商だろ!!」「士は武士だよね。」「農は農民」「工は?。」

生徒:「職人だよ!!。大工さんとか、茶碗やなべや包丁なんかを作る人」「商は商人だよな。」

(各自の考えをノートに書く)

教師:では、みんなの意見を聞いてみよう。・・・はい。▼▼さん。

生徒:「はい。私は農民だと思います。理由は、江戸時代の農民は重い税をとられたと小学校で習ったからです。農民がちゃんと税をはらわずに一揆なんかされたら、武士は暮らして行けないと思います。」(賛成!!。同じだ!!)

生徒:「はい。今のに反対意見!!」

教師:はい。◎◎くん。

生徒:「農民は重い税を取られたかもしれないけど、戦争がなくなって田畑を荒らされることも奴隷に売られることもなくなったから、武士の言うことを聞いて、ちゃんと年貢を払ったと思います。だからちゃんと監視しておかなくてはいけないのは、武士だと思います。」

生徒:「なんで武士なの?。幕府って武士が作ったんだろ!」「武士が武士を監視するわけないだろ。」

生徒:「武士って戦争が好きじゃないか。領地を増やすには戦争しかないだろ。だから戦国時代に戻さないためにも、武士は監視しないと。」

生徒:「ほんとに農民は戦争がなくなって喜んだかな。年貢が重くて暮らせなくて、一揆やったっていうよ。」

生徒:「農民に一揆されたら武士は暮らせないぞ。だから農民をおさえなくちゃ。」

生徒:「農民に一揆させないためにも、武士に戦争をさせちゃだめだろ!」

教師:武士説と農民説が対立しているね。・・・他にはあるかな?。・・・はい。**さん。

生徒:「はい。私は商人を監視したと思います。理由は、前の時代から商工業が発達してきて、何でも生活に必要なものを買うようになってきたから、商人が儲けて大きな力を持ってきているからです。商人が儲けすぎて武士より力が強くなっても困るし、商業が発達しすぎて農民が貧乏になっても困るから、商人を監視し統制したと思います。」(なるほど!!)

教師:武士説・農民説に続いて商人説が出てきたね。・・・・他には?。

生徒:「残っているのは職人だけだよ」

教師:職人は監視・統制しなくても良いの。

生徒:「わかんなーい!!」「ほっといて良いんじゃない」「なんで」

生徒:「まじめに仕事する人でしょ。職人て」「そうか?。」

生徒:「先生答えは?。」

教師:答えを出すには、武士・農民・商人職人に対する幕府の政策全部を比べないとわからないから、この問題の答えは、この単元の全てが終わってからにしよう。

生徒:「なーんだ!!」

教師:でも、武士が厳しい統制を受けたことは確かだよ。その資料を配るから読んでみてごらん。(資料J武家諸法度を配る)

武家諸法度(元和元年―1615年定める)

 一、文武弓馬の道をもっぱらたしなむこと。

 一、集団で酒を飲んで騒いだり、女遊びをせぬこと。

 一、法度にそむくものどもを国々に隠し置いてはならぬこと。

 一、国々の大名・小名ならびにその領地を持った家臣のめしかかえている家来の中に、反逆をくわだて人を殺害するものがいたら、すみ   やかに追い出すこと。

 一、諸国の城は、修繕だけであってもかならず幕府の許可をえなければならぬ。まして新しく作ることはかたく停止する。

 一、隣の国(大名領)においてならわしを破り、徒党を結ぶ(集団を組んで何事かをくわだてる)ものがいたら、直ちに幕府に報告すべきこ   と。

 一、幕府の許可なく結婚してはならぬこと。

 一、衣服は身分に応じたものを着るべきこと。

 一、誰でも輿に乗るのではなく、身分に応じたものにすべきこと。

 一、従者の数はなるべく増やさず倹約すべきこと。

 一、国主である大名は政務に精を出すこと。

   寛永12(1635)年追加

 一、 大名・小名は交代して江戸に住むよう定める。毎年四月中に江戸城に参勤すべきこと。

教師:この「武家」っていうのは、具体的には「大名」「小名」という大きな領地をもった武士のことを指しています。大名・小名をこの法律で統制することで、その家来である武士たち全員も統制するということです。

生徒:「小名って大名とどう違うの?。」

教師:将軍に従った有力な武士で、1万石以上の領地をもっている武士を「大名」。それ以下の領地をもっているものを「小名」と言ったんだ。

生徒:「1万石ってどのくらいの広さなの?。」

教師:広さというより、お米を1万石とれる農地をふくむということなんだ。1石のお米は約150kg。だから1万石だと。

生徒:「150万kg!!!」「1500トン!!」「いくら?。」

教師:10kg4000円とすると・・・・

生徒:「6億円!!!」「すっげー!!」

教師:でもこれはお米の取れ高だから、年貢はその約半分。それに、家来が何百人といるから給料を払うから、大名がもらう額はもっと減るね。

生徒:「でも大きな会社の社長よりすごいかも」

教師:そうだね。

生徒:「一つ目の文武・弓馬の道って何ですか?。」

教師:弓馬はわかるでしょ?。

生徒:「戦争のやりかた?。」「弓を射ることととか、馬に乗ること?。」

教師:文武の武は?。

生徒:「だから、武器の使い方?。」「戦争のやりかた?。」

教師:文武の文は?。

生徒:「勉強?。」「本を読めってこと?。」

生徒:「勉強しろってのは良いけれど、戦争のやり方なんか勉強させていいの?。大名が戦争やりたがったらどうするの?。」

教師:うん。武士はいつでも戦争ができるように備えていなくてはいけないってこと。戦争の準備をしろってことだよ。

生徒:「よくわかんないな?。」

生徒:「5番目の城を新しく作るなってことは、大名が戦争しないようにする決まりでしょ。だったら何で戦争に備えて戦争の勉強させるの?。」

生徒:「よくわかんないな」

生徒:「三つめの法度って何?。」

教師:この武家諸法度のことだよ。だから大名・小名の家来もこの決まりを守らなくてはいけないということ。

生徒:「幕府の許可がないと大名は結婚できないの?。」

生徒:「大名どうしが結婚するってことは、親戚になって味方するってことだろ。大名同士が味方になったらこまるじゃないか。」

生徒:「大名どうしが同盟結んで幕府の反抗すると困るだろ?。また戦国時代になるだろ?。」

生徒:「あっそうか。」

生徒:「倹約って何だっけ」

生徒:「ぜいたくをしないで、なるべくお金をつかわないってことだろ」

生徒:「だから衣服も乗り物も身分に応じたものにするんだ」

生徒:「大名がもっと贅沢してお金を使っちゃったほうが幕府には良いんじゃない。そのほうが大名の力が弱るし。」

生徒:「でもそうすると年貢が重くなって農民がこまるぞ。一揆やるよ。」(なるほど!)

教師:いいところに気がついているね。・・・・他に分からないことあるかい?。

生徒:「最後の政務って何ですか?。」

教師:政治。自分が将軍から預かって治めている国をきちんと治めろってこと。その国に住んでいる農民や職人や商人がきちんと暮らして行けるような政治をしろってこと。

生徒:「だからちゃんと学問や武芸の練習をして、きちんと政治をしろっていうんだね。」「だから文武弓馬の道なのかな?。」

教師:そうだね。将軍から預かっている国の人々がきちんと暮らせるようにね。勉強しろってこと。

生徒:「大名の領地って将軍から預かっているんだ。」

教師:そう。だから、大名がこの法度を守らなければ、将軍は領地を取り上げたり減らしたりするんだよ。

生徒:「この決まりを守らないとやばくなるんだ。」

教師:そういうことだね。この決まりを破れば、大名にとって命と同じ位大事な領地を取るぞってこと。

生徒:「一番最後の参勤って、参勤交代のことだよね。」

教師:そう。大名・小名は1年交代で江戸で勤務したり、自分が治めている領地で仕事したりしたんだね。そして江戸勤務の時には、その年の4月中には江戸に来なくては行けない。

生徒:「こなかったり、遅れたら?。」

生徒:「領地没収!!」「領地取り上げ!!」(ひえー、厳しい!!)

生徒:「何でずっと領地にいてはいけないの?。」

生徒:「領地にいて幕府へ反抗する準備なんかやられたら大変じゃん。」

生徒:「でも1年毎に江戸と領地を往復するんでしょ。」

教師:そう。しかも数百人の家来もついてね。船または歩きで。

生徒:大変じゃん。

教師:うん。大変だ。・・・その参勤交代の費用が資料集の83ページに載っているから、見てご覧ん。4の大名の負担のところだ。

教師:そこに参勤交代の費用が載っているだろ。一番大きい大名の加賀前田藩と二番目の薩摩島津藩のが。・・・加賀藩はいくら?。

生徒:「6億円!!」「まだあるぞ!」「将軍などへのお土産代が3億9100万円!!」「すげー!!」

教師:薩摩藩は?。

生徒:「旅費だけで6億8614万円!!!」「すごい!!」

教師:すごいね。それに江戸に1年間滞在する費用を入れると約21億円だそうだ。

生徒:「どんどん大名にはお金を使わせるんだね。」

生徒:「その上にある手伝い普請って何ですか?。」

教師:これはね、武家諸法度とは直接関係ないが、幕府の領地の川の堤防や町やお城の工事なんかを大名にさせたんだよ。

生徒:「費用は大名の負担?」

教師:そう。大名の負担。木曽川の治水事業など薩摩藩にやらせて、その総額の費用は?

生徒:「480億円!!!」「すげー!!」「ひでー!!」

生徒:「これも断れないんだ。」

教師:そう。断れない。断ると・・・

生徒:「領地没収!!」

教師:直接没収とはこないが、細かいことで文句つけられて武家諸法度違反ということで領地を取られることもある。

生徒:「ひどい!!」

教師:そしてどれくらいの大名が領地をとられてつぶされたかと言うと、資料の同じページに、大名の処分ってあるね。見てご覧。

教師:三代将軍家光までの時代で見ても。武家諸法度違反で領地を取られた大名は?

生徒:「59!!!」

教師:大名って最初は300人ぐらいだから、そこから59人も法度違反でつぶされたんだ。

生徒:「なんでそんなに幕府は、大名をいじめないといけないの?。」

教師:そう。そこが問題だね。…最後にこの問題を考えてみよう。「なぜ幕府は大名を厳しく取り締まったのか?。」

(各自ノートに自分の考えを書く)

教師:じゃあ、みんなの意見を聞いてみよう。・・・はい。●●さん。

生徒:「はい。やはり大名に大きな力を持たせていると、彼らが幕府に逆らうといけないので、いろいろと細かい決まりをつくって、大名の動きを押さえたんだと思います。」(賛成!!!)

生徒:「はい。今のに補足!!」

教師:はい。△△くん。

生徒:「はい。大名が大きな力を持っていると、大名たちが結婚などで繋がって幕府に反抗し、もっと大きな領地を取ろうとして戦争を起こし、また戦国時代に逆戻りしたら大変だからです。百姓たちも二度と戦争のない世の中を望んでいたと思います。」

生徒:「もう一つ補足!!」

教師:はい。##さん。どうぞ。

生徒:「はい。それに大名が争いをしなければ、田畑があらされたり奴隷にされることもないから、百姓たちは一生懸命働いて、ちゃんと年貢を納めると思います。そうすれば大名や武士の生活だって安定します。」

生徒:「もういっこ追加!!」

教師:はい。¥¥くん。

生徒:「はい。やっぱりこの時代の多くの人の願いは、平和で豊かな世の中にしたいということだと思います。だから戦争を始めたいと思う、大名はやはり邪魔なので、できるだけ力を弱めたんだと思います。」(賛成!!)

教師:だいだい意見は一致したみたいだね。

生徒:「いや。今の意見に疑問があります!!」

教師:はい。%%くん。どうぞ。

生徒:「大名が戦争して邪魔なら、大名なんか全部つぶしちゃえばいいじゃないか。武士なんていらないよ。」

生徒:「もう一つ補足!!。」

教師:はい。&&さん。

生徒:「はい。それにこの武家諸法度変です。大名に戦争させないというのなら、文武弓馬の道とかいって、戦争に備えろっていう必要がないと思うのです。どこか矛盾しています。それに倹約、お金使うなっていって、参勤交代や手伝い普請っていって大量のお金を使わせます。こんなに使わせたら、大名は困ってしまって、きっと年貢を増やします。そうすると農民は苦しくなって、一揆を起こします。ちっとも平和で豊かになんかならないじゃないですか。」

生徒:「だから大名に金使わせて、戦争する力をなくすんだろ!」

生徒:「だったらなんで戦争の準備させるの?。」

生徒:「そりゃ、もしも戦争が起きたら、その時に備えてんだろ!」

生徒:「戦争させないためじゃないの。この規則作ったの。」

生徒:「うーん。どんな戦争に備えて、大名武士は勉強したり戦に備えたりするのかな?。」

教師:なかなか面白い討論になってきたね。平和で豊かな国にするため、戦争を起こす怖れのある大名の力を弱めるために大名を監視・統制したっていう意見も説得力があるし、なら武士なんかいらないじゃないかという意見にも一理ある。・・最後の大名はどんな戦争に備えているのかという疑問も良いところをついているね。

生徒:「先生!。どれが答えなの?。」

教師:うーん。どれだろうね。・・・それぞれが考えてみたら?。

生徒:「ひどーい!」「謎ってことだな!!」「そうなの?。」

教師:まあ、この問題は、もう少し江戸時代について勉強してから結論を出すことにしよう。ともかく幕府は大名・武士を監視・統制することを厳しく行ったということだ。それは幕府の仕組みにも現れているね。・・・教科書の118ページの下の組織図を見てご覧。

教師:この幕府のしくみの中に、大名の統制を仕事にする所があるだろ。

生徒:「京都所司代!!」「大目付!!!」

教師:そうだね。大目付が大名全体の取り締まり。京都所司代は大名の中でも西日本の大名を取りしまる所だね。

生徒:「だれがその大目付や京都所司代をやるんですか?。」

教師:良い質問だね。・・・大名の中にはいろんな大名がいてね、その中の譜代大名という人々がやるんだよ。

生徒:「大名が大名を取りしまるの?。」「そんなの無理ジャン」

教師:いや譜代大名っていうのはね。昔から徳川さんの家来だった人なんだよ。徳川家康が将軍になるよりずっと昔から徳川家の家来をやってきた人たち。

生徒:「どれくらい前から?。」

教師:多くは家康さんのおじいさんの時代からずっと家来だった人で、小さな大名だった徳川さんと100年ぐらい苦労を共にしてきた家来が、家康が将軍になってから大名にしてもらった人たちなんだ。

生徒:「わかった!。古い家来と言うことは、徳川さんに絶対に従う人ってことだ。信頼できる家来ってことだね。」

教師:そう。そういうことだ。・・・こういう人たちにその他の大名を監視統制させて、国をまとめて行こうとしたんだね。・・・じゃあ今日はこれでおしまいにして、次はまとめとして、江戸時代はどんな時代になったのかを見ていこう。


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