2001年度授業記録 NEW!04.10.14更新  年間指導案(地理)ここ   年間指導案(歴史)ここ


★君は満蒙開拓青少年義勇軍・大陸花嫁に行くか?★ 指導案は⇒ここ

 戦争というものは、それに参加する人々に、極度の非人間的な行為を強制し、同時に戦争遂行のための道具として、使い捨てにもする。この問題を身近に考える例として、満州・蒙古の開拓の問題を取り上げる。1932年に始まる満州・蒙古の開拓は、日本の貧しい小作人の息子や娘が満州の中国人農民の家や農地を奪い取り、中国植民地化の拠点ともいうべき満州国をつくる尖兵となり、日本の敗戦とともに国家によって捨てられ、悲惨な末路を遂げた。今の中学生とも同世代の若者がなぜこのような状況にいたったかを知り、自分ならそれに参加するか否かを討論することを通じて、戦争と人間と国家という問題を考えいくとともに、戦後アメリカの主導下で作られた国際体制・日本の体制の意味をとらえかえしたい。
(準備中)

あこがれの満州 中国残留日本人孤児の話を手がかりにして、満蒙開拓のねらいと実態、そしてその結末を知り、単元の課題をつかむ。
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火事場泥棒 ヨーロッパを戦場とした第1次世界大戦の最中に日本が中国侵略を試みたことをつかみこれが、中国の人々の反対運動と、日本の中国進出をおそれた列強諸国の圧力でつぶれたことを知る。
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戦争と平和 第1次世界大戦後、列強諸国は植民地の現状維持や軍縮、そして国際平和のための組織や条約をつくったことをつかみ、その背景を考えることで、当時の世界情勢の根本をつかむ。
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独立万歳 世界中で民主主義の進展を目指す動きが植民地諸国ではどんな動きになったのか。日本の植民地であった朝鮮や中国を手がかりに、その具体像をつかむ。
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人間に光りあれ 民主主義の進展をめざす動きが日本ではどう広がったのか。青鞜社の動きや民本主義そして米騒動や戦後の労働運動・小作運動・水平社の動きを通じてつかむ。
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すべてふりだしに 1929年の世界恐慌の実態をつかみ、アメリカ・イギリス・フランス諸国の対応策を具体的につかむことを通じて、日本やドイツ・イタリアでファシズムが勝利した背景を推理し、情勢が戦争へと向かって行った背景をつかむ。
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雨にもまけず 恐慌の中で日本の農村がどんな状況になったのかを知り、日本が侵略へと進んだ背景をつかむとともに、これ以外に方法がなかったのかを考える。
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討論準備 満蒙開拓に到る世界史的背景とそれに応募した小作農の生活の実情をつかみ、これをもとにして、自分が貧しい小作農の娘や息子だったら開拓にいくかを考え、その理由を発表する。
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討論 前時の発表をもとに、開拓に行くか行かないかを討論する。
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10 憎しみをこえて 満州事変は日中戦争・太平洋戦争へとつながり、ドイツ・イタリアと結んで、アメリカ・イギリスとの全面戦争に至った事を知り、日本がアメリカに勝つ可能性はあったのかを推理ることを通じて、この戦争が絶望的なものであったことと、その結末をつかむ。
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11 パクス・アメリカーナ
(アメリカの平和)
戦後唯一の超大国となったアメリカは、日本を民主化非軍事化するとともに、国連を創設し、植民地の独立を進めた事を知り、アメリカがどんな世界をつくろうとしたかを推理して第二次世界大戦後の世界の性格をつかむ。
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★どうしたら戦争をなくせるのか?★ 指導案は⇒ここ

 20世紀前半は激しい帝国主義戦争が続いた時期であるが、20世紀後半は、一転して全世界で経済の発展が続いた相対的には平和な時代である。なぜ、こう変化したか。この問題や20世紀前半を考えるには、戦争が何のために行われ、それをなくすには、当時どのような方法が考えられていたかを学ぶことが有効である。(準備中)

 帝国主義戦争   日露戦争後、列強の対立は激化し、やがて第一次・第二次の世界大戦をひきおこし、それは未曾有の惨禍を生み出した事を知り、戦争の背景とこれをなくす方法とを考える。
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 恐慌と貧困  植民地の性格を手がかりに、植民地を必要とする理由を考え、この背景には資本主義経済における企業間競争による利潤の低下があったことをつかみ、これを解決する方策として植民地獲得と低賃金労働とがあったことをつかむ。
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 社会主義革命  どうしたら企業の競争と労働者の貧困をなくすことができるかを考えることを通じて、競争そのものをなくす方法として社会主義への移行の問題があったことと、1917年のロシア革命により、それへの試みが始まったことをつかむ。
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 世界の巨人  帝国主義戦争の最中で、アメリカが植民地を持たずに世界の強国になった事実をつかみ、その置かれた地理的条件をヒントにその背景を考える
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 アメリカン・ドリーム     アメリカの歴史を学び、アメリカの強さの秘密は豊かな広大な国土とともに、自由な政治体制を持ったことによる、大量の継続的な移民と科学技術の急激な発展にあったことをつかみ、植民地を必要としないアメリカの背景をつかむ。
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★日露開戦に賛成?反対?★ 指導案は⇒ここ

 1904年の日露戦争開戦にあたっては、戦争反対の意見は少なく、圧倒的国民世論は戦争遂行であった。なぜ、日本はロシアと開戦し、朝鮮・中国を植民地としてねらったのか?。また当時の国民はなぜこの動きに賛成したのか?。日本をとりまく国際情勢と日本国内の情勢をつかんだうえで、日露開戦の可否を討論することを通じて、日本のアジア侵略の背景に迫る。(準備中)

 脱亜入欧  長い間文化を学んできた朝鮮(中国)に対して日本が武力で開国を迫ったことは、日本が欧米にされたことをそのままアジアに向けたということであり、その背景には欧米による不平等条約の不利益を解消するという狙いがあったことをつかむ。
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 朝鮮のなやみ  開国をめぐる朝鮮内部の対立の状況を学び、朝鮮をめぐる日本と清の対立がそれにからんで、日清戦争がおきたことをつかむ。
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 眠れる獅子  日清戦争で清が破れたことは欧米による中国植民地化にはずみをつけ、やがてこれは中国民衆の激しい反発を招いた事。そしてこの時日本は中国民衆の弾圧に欧米の尖兵として動いた事をつかむ。
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 日英同盟  日清戦争後の世界は、帝国主義の段階に入って、諸国による植民地争奪戦が激化したこと。そしてこの状況の中で結ばれた日英同盟の意味は何かを探る。
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 討論準備  日露開戦をめぐる日本国内の諸論調とその主張の意味を学び、自分がこの時代に生きていたら、どの立場をとるかを考えて決める。
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 討論  日露開戦の可否を討論し、この戦争の意味やこれをめぐる世界情勢をつかむ。
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 韓国併合  日本は朝鮮を植民地にすることや、南満州におけるロシアの権益を引き継ぐことの国際的承認を得、朝鮮や南満州の植民地化に進んだ。しかし満州の植民地化はアメリカとの対立を生んだことを学ぶ。
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 なぜ植民地が必要なのか?    日本の産業革命がどのような国際的状況で進められたのかを学習する事を通じて、日本が植民地を必要とした経済的背景を学ぶ。
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★大日本帝国の成立★  指導案は⇒ここ

 1853年のアメリカ使節ペリーの来航は国論を二分した。今までどうり鎖国を続けるのか、開国して日本をヨーロッパのような国に作りかえるのか。国論は二分したまま激しい対立を招き、やがてこれが明治維新の革命運動を生みだし、日本の近代化が進められた。この単元では当時の世界情勢と日本国内の状況とをつかんでこの2つの立場のどちらを選ぶべきかかを議論し、それをもとにして明治維新の日本の近代化の意味をとらえかえしていきたい。(準備中)

世直し大明神 大坂の大塩平八郎の乱の状況を知り、その背景を考える事をつうじて、人々の間に世直しの気分が蔓延していたことをつかむ。
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迫り来る黒船 18世紀末以来日本に多くの黒船が現われ開国要求をつきつけた。幕府が打ち払い令を出して、諸藩に外国情報の公開と蘭学を推奨したことで、人々の海外への関心が高まったことをつかむ。
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阿片戦争の衝撃 中国がイギリスに負けた事が日本の人々にどのような影響を及ぼしたかを考察。
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開国か攘夷か ペリーの来航に際して幕府は諸大名に意見書を求めた。意見は開国・攘夷・当面の戦争回避に分かれた。それぞれの意見を知り、自分ならどれに与するかを考える。
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討論「開国か攘夷か」 各自の見解をぶつけ現時点での判断を出し、それと当時の大名たちの意見との違いをつかむことにより、当時の人々の判断の根拠を理解する。
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失敗した攘夷 天皇を頂いて攘夷に走った長州藩と薩摩藩が外国との戦争に負けた事で開国へと方針を転換した事実をつかみ、その意味を考える。
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国民皆兵 フランスで始まった国民皆兵制度と日本の武士による軍事制度の違いをつかみ、その制度がどう優れているかを考え、これが市民革命の中で出来た事を知る。
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工場制機械工業 イギリスで始まった自動機械による工業生産と日本の手工業を比較し、この制度がどう優れているかを考える事で、産業革命の意味をつかむ。
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議会制民主主義 イギリスで生まれアメリカで発展した議会制民主主義。これと封建的身分制度とを比較し、その優れた点を考える事で、市民革命の意味をつかむ。
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10 明治維新@−廃藩置県− 王政復古から廃藩置県の過程を知り、なぜ武力によって封建的身分制度が廃止されなければならなかったのかを考える。
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11 明治維新A−士族反乱− 士族反乱の意味をつかみ、大部分の士族は反乱ではなくさまざまな職業に転職して行った意味を考える。
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12 明治維新B−国会開設運動− 民選議院設立建白書の論理を分析し、これをもとに国会開設運動に農民や町人たちが邁進して行った意味を考える。
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13 明治維新C−誰のための改革 大日本帝国憲法の内容をつかみ、その積極的側面と残された課題を知り、明治維新とは誰にとって意味のあるものであったのかを考える。
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14 明治維新D−日本侵略はあったのか?− 1860年代のイギリスの対日政策を分析し、その背景に中国をめぐる列強の争いと、中国・インドにおける大衆蜂起による植民地政策の転換があったことをつかみ、明治維新の原動力となった「日本侵略の危機」があったのかどうか検討する。
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15 明治維新はこれでよかったのか? 明治維新の功罪を考え討論することを通じて、この革命の意味と限界をつかむ。
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★田沼か松平か、それが問題だ★  指導案は⇒ここ

 江戸時代後半は、幕府の年貢収奪政策への転換によって前半の民と幕府の蜜月時代は終わり、飢饉の続発と一揆・打ちこわしの激発という幕藩体制崩壊への序章の時代となった。商品経済の浸透にどう対応するのかが幕府や大名に問われた時代であり、以後幕府は重商主義的政策と重農主義的政策の両極に揺れるようになった。この問題を田沼意次と松平定信の政策を比較することを通じて学ぶ。(準備中)

一村一ブランド 財政難に悩む幕府や大名の現状を知り、その原因である年貢収入の減少の背景を考えることで、商品経済の浸透で農民が村を捨てざるをえない状況があったことを知る。
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ごまの油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり@ 幕府財政の窮乏化に対して、将軍吉宗がどんな対策をとったのかを知る。
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ごまの油と百姓は絞れば絞るほど出るものなりA 享保の改革を検討することを通じて、この改革で幕府財政が一時的にはたて直されるが年貢増収が農民の負担を増やし、飢饉でもおきれば悲惨なことになることをつかむ。
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民を貪る武士 安藤昌益の幕府批判を知り、この「武士はいらない」という考えかたの背景を考えることを通じて、享保の改革以後の幕府政治の転換が人々の負担を増し、生活できない状況を生み出していることに気付いている人々がいたことを知る。
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田沼の改革か松平の改革か 田沼意次の改革と松平定信の改革の違いを知り、自分が当時の人間ならどちらを選ぶかを考える。
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君が幕府の役人なら
どの改革を行うか?
田沼の改革と松平の改革の良い所悪い所を考え、皆の意見を聞いた上で、自分が幕府の役人だったらどちらの改革を支持するか、全く別の改革をするかを決める。
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討論 前時の考察に基づき、全体で討論する。
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★夢の浮世(改定版)★ 04.10.14更新  指導案は⇒ここ

 江戸時代の前半期は、鎖国によって維持された平和な状況の中で、諸産業が発展し、商品経済が広がった。そして検地がなされない間に農業生産力は増大し、その結果年貢率は低下し、人々の暮らしも良くなった。この単元では江戸時代の豊かさをつかむとともに、身分差別は武士の間で激しく、アイヌや琉球、そして皮多や非人に対する差別が始まったこともおさえておきたい。(1999年度の同名の授業の改定新版)

憂世は浮世 浮世絵を鑑賞しながら、江戸時代の庶民の生活がかなり豊かであることを実感し、戦国時代とは大きく異なったことをつかむ。NEW!03.10.28
いつもニコニコ現金払い 現金払いの新商法が現われた事実をもとに、その背景を考え、都市の発展と庶民生活の豊かさが、その背景にあることをつかむ。NEW!03.11.6
旅は道連れ世は情け 江戸時代の庶民の旅行の様子を東海道中膝栗毛を参考につかみ、その背景として交通網や金融業の発展などがあったことをつかむ。NEW!03.12.11
日本列島大改造 江戸時代の学区域の様子を知り、この豊かな地域が成立した背景として、鎖国による平和の維持と諸産業・交通網の発展があったことを知る。NEW!04.1.13
世の中に蚊ほどうるさきものはなし 武士は厳しい身分制度によって抑えられ、庶民と違って充分に浮世を楽しめなかった実態を知り、武士だけ身分統制が厳しかった理由を考える。NEW!04.3.25
天は人の上に人をつくらず 皮多や非人という古代・中世において人間離れした力を持つとされた人々が、何ゆえ差別される存在になってしまったかを考える。NEW!04.10.12
天は人の下に人をつくらず 江戸時代は各身分の自治によって成り立っていた社会であるが、事実上の植民地である琉球の人々と蝦夷地のアイヌの人々には自治の権利は認められず、支配されたことを知る。NEW!04.10.14

★黄金の島ジパング(改定版)★  03.9.19更新 指導案は⇒ここ

江戸幕府はなぜ鎖国をしたのか。この問いに、16世紀・17世紀のアジア・アフリカ・アメリカをめぐる国際情勢と、当時の日本国内の動きを合わせてみることによって、単に「キリスト教の排除」とか「幕府の優位性の確立」とかに止まらない、視点で答えようとする。(1999年度の同名の授業の改定新版)

海の向こうへ 鎖国の実態をつかみ、本単元のテーマである「なぜ貿易と外国との付き合いを制限」しなければいけなかったのかを考えるきっかけとする。
「世界」の発見 ヨーロッパ人の海外進出の目的と背景とをつかみ、アジアに彼らがやってきた理由を考える
「神の名」の下に いかにしてアメリカとアフリカとがヨーロッパの植民地となったのか。この過程を学ぶ事を通じてヨーロッパ人の海外進出の意味をつかむ。
あこがれのヨーロッパ ヨーロッパ人が日本に来たとき、日本人はいかに対応したのか。この過程を学ぶ事によって、アメリカやアフリカと日本との違いをつかみ、日本の社会の発展と日本人の意識の状態を知る。
「神国」日本 全国を統一しようとした秀吉が何ゆえ長崎を没収しキリスト教を禁止したのか。この問いを考えることを通じて、当時の日本が置かれていた状況をつかむ。NEW!03.9.18
日本を守れ! 秀吉の長崎没収・キリスト教禁止の意図を確認し、その目的と限界をつかむことによって、日本をヨーロッパの植民地にしないためにはどのような方策があったのかをシュミレーションする。NEW!03.9.19
眼は世界に! 鎖国の実態を詳しく見、なぜ「貿易と外国との付き合いの制限」であったのかを考えることで、鎖国がヨーロッパによる世界征服に対応した防衛策であったことをつかむ。NEW!03.10.19

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